七宝(七宝焼)

【経歴・特徴を紹介】七宝(七宝焼)の有名作家まとめ

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七宝(七宝焼)の有名作家

並河靖之(なみかわ やすゆき)

並河靖之は、日本で有名な七宝作家です。明治時代の日本を代表する七宝家の一人で、京都を中心に活躍しました。

有線七宝にこだわり続けて近代七宝の原点を作り、東京で活動した無線七宝を得意とするライバルの濤川惣助と共に、二人のナミカワと評される世界有数の七宝作家です。

有線七宝を追求し、その技巧は並外れたものがありました。

靖之自身は訪ねてきた外国人に対しこう語っている、「大きな倉庫、大きな作業場は要りません。100人以上の従業員を持つ野心もありません。多量の依頼や商売上の注文を取ったり、与えられた時間内で制作をすることは御免です」「よい芸術、よい作品は、銭金の指図を受けません。それから従業員には急ぎ仕事はさせません。そうでないと精緻さに欠けた作品となり、また急場仕事で負担がきつくなるからです」「どんな鑑定家に見せても恥ずかしくない出来栄えのよい作品のために、何年も時間をかけることは苦痛ではなく、むしろ喜びです。そこから、まさに、賞賛と名誉が得られるのです」

この言葉から自分の作品に対するこだわりが伺えます。

濤川惣助(なみかわ そうすけ)

無線七宝による絵画的表現を特色とする日本で有名な七宝作家です。

濤川の作品の特徴は、無線七宝という革新的な技法を採用していることです。

無線七宝では最終的に釉薬を焼き付ける前の段階で敢えて植線を取り外すことにより図柄の輪郭線がなくなり、それぞれの釉薬の境界で釉薬が微妙に混ざり合うことで微妙な色彩のグラデーションを生み出します。

林小伝治(はやし こでんじ)

林小伝治は明治時代に活躍した尾張の工芸家です。七宝を作品を世に残した人物でもあり、世界に広めた人物でもあります。

江戸時代末期、開港したばかりの横浜へ出向き外国人に初めて尾張七宝を販売して、明治政府の七宝輸出のさきがけとなります。

技法は有線七宝であり、デザイン性に秀でた作品を多く世にだしました。

まとめ

今回は、七宝の有名作家を紹介しました。

・並河靖之
・濤川惣助
・林小伝治

紹介した七宝作家は、世界での七宝ブランドの確立に大きく貢献しました。

数多くの作品を世に出し、その美しさから世界中の人々を魅了しました。

執筆者
銀座真生堂
銀座真生堂
メディア編集部
七宝焼・浮世絵をメインに古美術品から現代アートまで取り扱っております。 どんな作品でも取り扱うのではなく私の目で厳選した美しく、質の高い美術品のみを展示販売しております。 このメディアで、美術品の深みや知識を発信していきます。
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