七宝(七宝焼)独特の美しさを堪能! 歴史と技法の魅力を紐解く
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銀座真生堂メディア|並河靖之と濤川惣助の七宝焼を知る
この記事は、明治時代の七宝作家、川手柴太郎に関する内容を記載しております。
国内外で現在も人気の作家の一人でございます。
川出柴太郎は明治時代に安藤七宝店の工場長として活躍した七宝作家です。国内外の博覧会にも出品し、数多くの賞を受賞されております。
明治33(1900)年にパリ万博に作品を出品し、安藤重兵衛と共にパリを訪れました。その際に西洋のプリカジュールの作品を見て驚いた安藤重兵衛と川出柴太郎は帰国後すぐに工房で再現に取りかかったといわれております。
川出柴太郎の作品はとても希少です。その理由は当時、安藤七宝店の工場長を任されており、個人の作品を制作する時間が充分に確保できなかった為といわれております。川出柴太郎によって制作された数少ない七宝はどれも素晴らしく名品クラスのものばかりでございます。有線はもちろんのこと無線技法、盛上技法などの作品も、とても上手で国内外で今も高く評価されております。
銀座真生堂では、川出柴太郎(安藤七宝店)の七宝焼も取り扱っております。過去に扱った作品は無線や盛上など様々な技法を使い制作されたもので、どれも素晴らしい作品でした。川出柴太郎の作品はデザイン力がすごく、古美術というより現代アートに近い創造力を感じます。