伝統的な京町家で世界を魅了する並河靖之の七宝焼を鑑賞しませんか?
並河靖之は、明治時代から大正時代にかけて活躍した日本を代表する七宝家です。京都市内にある並河靖之七宝記念館では、様々な七宝作品が展示されています。
美しい七宝に出会える並河靖之七宝記念館
並河靖之七宝記念館は、並河靖之の自宅兼工房であった建物を利用して作られた記念館です。並河靖之の作品130点余りを所蔵・展示しており、また、並河家所蔵の七宝作品も展示されています。世界でも貴重なコレクションはもちろん、作家本人の暮らしや創作活動を行った場を鑑賞することが出来るのは、記念館の大きな魅力です。
並河靖之の七宝と生涯
1873年に七宝業を始めた並河靖之は、尾張の桃井英升に師事。本職である青蓮院家近侍の職のかたわら七宝制作を続け、1878年にはパリの万国博覧会で銀賞を受賞しました。
これを機に宮仕えを辞めて七宝製造業に専念するようになり、以降も国内外の様々な博覧会で賞を受賞。高い評価を得ていった並河靖之は、1896年に帝室技芸員となります。
その後、1923年に七宝工房を閉鎖し、4年後の1927年に83歳で病没します。
並河靖之の七宝作品は、微細な手作業から生み出される繊細で優美な姿が特長です。間を生かした画面構成と類稀なる色彩感覚で、独創的な作品を手がけていきます。明治期の七宝は輸出されることの方が多く、日本人の目に触れる機会は少ないものでした。
一方、海外では七宝といえば『Namikawa』と呼ばれるほど、高く評価されていきます。
並河靖之七宝記念館のこれまでの作品展
これまでに並河靖之七宝記念館で開催された作品展は以下の通りです。
開催年 | 開催月 | 展示会名称 |
---|---|---|
2003年 | 9月 | 並河靖之七宝記念館開館記念展 秋の特別展 並河靖之の美意識-花鳥風月 |
2004年 | 4月~7月 | 藤日和 並河七宝の精華 |
9月~12月 | 七宝の草花 | |
2005年 | 4月~7月 | 七宝漫遊 |
9月~12月 | 七宝のロマン | |
2006年 | 4月~7月 | かぐわしの七宝 |
9月~12月 | うるわしの七宝 | |
2007年 | 3月~7月 | 並河七宝の妙なる技 |
9月~12月 | 明治の風雅 |
並河作品と昔ながらの町家を楽しめる記念館へ
並河靖之七宝記念館は、虫籠窓や駒寄せ、一文字瓦という京都の伝統的な商家の構えを残した建物です。展示されている七宝はもちろん、昔ながらの建築構造も楽しむことが出来ます。
様々な面から楽しめる記念館に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
並河靖之が手がけた逸品をお探しの際は、銀座 真生堂がご案内する作品を是非ご覧下さい。明治期七宝・浮世絵の専門店であり、並河靖之、濤川惣助、林小伝治などの名工の作品をご用意しております。日本国内では手に入りにくい貴重な皿や花瓶、香水瓶などがございます。作品に関して気になることがある場合も、お気軽にお問い合わせ下さい。