骨董品

骨董品買取の注意点を紹介!高く売るコツや買取業者の選び方まで

info@x-knock.com
  • 骨董品が出てきたけど、どうすればいいかわからない
  • 実際、どこに買取ってもらえばいいの?

祖父母から譲り受けたり、家の大掃除をしていた際に見つけたりといった理由から骨董品を手に入れたという方もいるでしょう。近年、骨董品は歴史的価値や希少性、美術的な魅力から多くの人の注目を集めています。

なかには、売却する際に高額で取引される骨董品もあります。骨董品を持っているものの、使用用途がない場合には売却を検討する方もいるはずです。

しかし、買取の際にはいくつか注意点があります。知らないまま買取を依頼すると、本来の価値よりも低い金額で取引してしまうリスクがあります。

そこで本記事では、骨董品買取の注意点を依頼前・相談する際・買取業者の選び方・買取後の4つの視点から詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

骨董品買取を依頼する前の注意点

骨董品買取を依頼する前には、次の4つの注意点を確認する必要があります。

本当に手放していいか考える

まず、骨董品買取を依頼する前に、本当に手放して良いものか考えましょう。なぜなら、骨董品の買取を依頼して、手放してしまうと基本的には取り戻せないからです。

場合によっては、本来の価格よりも安く売ってしまい後悔するケースもあります。契約後のクーリングオフで戻せる可能性もありますが、これ以外で取り戻せる手段がありません。

そのため、思い入れのある品や今後さらに高値がつきそうな品は買取自体を慎重に考えましょう。

高温多湿を避けて直接触らない

骨董品買取を依頼する前には、高温多湿を避けて直接触らないことが大切です。なぜなら、専門知識なしに修理洗浄を行うと、逆に傷つけてしまい、査定額に響いてしまうからです。

もし、鑑定前や買取前に綺麗にしたい方は、軽くホコリを払う程度にしましょう。また、鑑定した時に、プロの鑑定士や鑑定機関から修復や洗浄の方法を教わることもできます。

無理な修復は価値を損ねる恐れがあるため、必要なら専門の修復士に任せるか鑑定士に修復方法を聞きましょう。

買取の方法を把握する

買取の方法を把握することも、骨董品買取を依頼する前に注意すべきことのひとつです。なぜなら、方法によっては査定額に影響が出ることがあるからです。骨董品の買取には次の3つがあります。

  • 店頭買取
  • 宅配買取
  • 出張買取

それぞれメリット・デメリットがあるため、希望に合う方法を選びましょう。例えば、店頭買取はその場で現金化できる反面、店舗まで運ぶ手間がかかることです。

宅配買取は、自宅から全国の業者に依頼でき便利ですが、査定・返送に時間を要することもあります。出張買取は、大型品が多い時におすすめで、自宅で査定を受けられますが対応地域を事前に確認する必要があります。

その他にも、売る方法として、オークションやフリマアプリという手段もあるため、自分にあった買取方法を選びましょう。

骨董品の付属品である木箱や袋も一緒に査定に出す

骨董品買取を相談する際に、付属品である木箱や袋も一緒に査定に出しましょう。骨董品に付随している共箱や布袋、栞などは重要な価値の一部です。

共箱や栞には作者名や来歴など貴重な情報が記載されていることが多く、査定額に大きく影響します。また、それが本物かどうかを見極める重要な証明にもなります。

そのため、付属品が揃っている場合は、必ず一緒に本体と査定に出しましょう。

骨董品買取の業者選びにおける注意点

骨董品の買取業者は日本国内に複数あります。ここでは、買取業者の業者を選ぶときの注意点を4つ解説します。

豊富な知識と経験を持つ鑑定士所属の業者を選ぶ

骨董品の価値は、年代や作者、市場動向によって左右されます。そのため、豊富な知識と経験を持つ鑑定士所属の業者を選ぶとよいでしょう。

例えば、特定の骨董品に特化した買取業者などです。特定の骨董品に特化していることで、その品物を取り扱う経験と知識が豊富なことがわかります。

専門の知識がない業者では、その価値を見落とす可能性があり、本来の適正な価格で査定されない可能性があります。経験豊富な鑑定士が所属した実績がある業者なら、適正な査定額を提示してもらいやすいでしょう。

事前に簡易査定ができる買取業者を選ぶ

事前に簡易鑑定ができる買取業者を選びましょう。最近では、オンラインやLINEで写真を送るだけで、簡易査定ができる業者があります。

例えば、買取業者の中には売却予定がなく、価値を知りたいだけの場合でも査定に応じてくれます。査定料は無料です​。

このような業者を利用することで、その業者の実力や知識、経験などを図る材料にもなります。簡易査定を出すことで、大体の買取価格がわかり、複数社見積もり出しに行く手間も省けます。

買取業者が取り扱っている骨董品を確認する

3つ目に、買取業者が取り扱っている骨董品を確認しましょう。骨董品といっても、絵画・茶道具・刀剣・西洋アンティークなどその種類は様々です。

売却予定の品物がその業者の取扱ジャンルに含まれているか事前に確認しましょう。

公式サイトの買取強化中の品目や過去の買取実績を見ると、その業者がどのジャンルに力を入れているかが分かります。得意分野から外れる品は適正価格が付かない恐れがあるため注意が必要です。

実際の利用者の口コミを確認する

実際に、利用した方の口コミを確認しましょう。その業者で買取した人のリアルな声は貴重な情報源になります。

査定の迅速さやスタッフの対応、提示額の納得感などは口コミである程度把握できます。特に初めて骨董品を売る場合は不安になる方も多いでしょう。

インターネット上のレビューサイト等で良い評価だけでなく悪い評価にも目を通し、自分が重視するポイントに照らして総合的に判断するのが賢明です。

骨董品買取後の注意点

骨董品買取後の注意点には、次の2つがあります。

税金の申告を忘れないようにする

1つ目に税金の確定申告を忘れないようにすることです。骨董品を売却して利益(譲渡所得)が生じた場合、所得税・住民税の課税対象となることがあります。

1点または1組で30万円を超える価額で売れた場合は、課税対象となり確定申告が必要です。逆に、1点30万円以下で売れたものについては所得税は課税されません。

複数点売却した場合は、念のため売却金額や取得費を記録しておくと安心です。

不当な価格の場合、クーリングオフをする

次に、不当な価格の場合、クーリング・オフをすることです。出張買取で契約した場合、契約書面を受け取った日を含め8日以内であれば無条件でクーリングオフが可能です。

万一「だまされて安値で売ってしまった」「やはり手放したくない」という場合は、速やかに書面で契約解除を通知しましょう。

クーリングオフ期間中は、業者に品物を引き渡さず手元に置いておくことができます。ただし、一部品目は訪問購入でも適用除外なので注意が必要です。

骨董品の買取相場はいくら?

出典元:東京国立博物館

骨董品の価値は品目や作家、希少性によって大きく異なります。骨董品の価格は、作者の知名度や作品の出来、不景気・ブームといった市場動向によって大きく変動します。

特に知名度の低い作家の作品やニッチなジャンルは買い手が限られるため、相場が低めになります。一方、人気作家の作品や海外で需要の高いジャンルは驚くような高額で取引されることもあります。

骨董品を高く売るための3つの秘訣

ここまで骨董品買取の注意点について、4つの視点に分けて解説してきました。ここでは、骨董品を高く売るための3つの秘訣を解説していきます。

以上の骨董品を高く売るための3つの秘訣を紹介します。

骨董品を売るタイミングを見計らう

1つ目の秘訣は骨董品を売るタイミングを見計らうことです。骨董品の価値は、市場の需要や流行によっても左右されます。

オークションや骨董市が活発な時期など、買い手が増えるタイミングを狙って売却すると高値が付きやすくなります。

例えば、茶道具なら茶会シーズン前、美術品の展覧会開催時期など、市場が盛り上がる時期を逃さないよう情報収集しましょう。適切な時期に売却することで、数万円から数十万円の価格を見逃さないで済みます。

骨董品の保存状態を保つ

2つ目の秘訣は、骨董品の保存状態を保つことです。なぜなら、骨董品の保存状態の良し悪しは、査定額に直結するからです。

傷みや欠けが少なく、購入当時に近い状態を保っている品ほど高評価を得られます。長期保管する場合も、防湿・防虫対策を講じて劣化を防ぐことが大切です。

また、売却前にはホコリを落とすなど簡単な清掃で見映えを整えましょう。ただし、決して自身で修理せず、状態が悪い部分はそのまま専門業者に査定してもらった方が良いでしょう。

複数ある場合はまとめて売る

3つ目の秘訣は、複数ある場合はまとめて売ることです。同じ作家の作品や同一コレクションのまとまりがある場合、セットでコレクション価値が高まることがあるからです。

例えば、一流作家の茶碗と釜を別々に売るより一括で売った方が「茶道具一式」として評価され、価格が上がるケースがあります。

ただし、極端にジャンルが異なる組み合わせは必ずしも有利にならないため、専門家に相談して判断しましょう。

売れない骨董品の3つの特徴

骨董品の中には売れない骨董品も中には存在します。ここでは売れない骨董品に共通する3つの特徴を紹介します。

保存状態が悪く需要が少ない

1つ目の特徴は、保存状態が悪く、需要が少ないものです。傷みや欠けている骨董品は価値が大きく下がります。例えば、高温多湿な場所に保存しており、劣化が激しいものや無理に修繕して傷がついたものは価値が下がります。

また、市場で人気のないジャンルだと買い手がつかず、買取自体を断られることもあるので注意しましょう。状態が悪い上に現在ほとんど求められていない分野の骨董品は、『売れない骨董品』となりがちです。

贋作で価値がないもの

2つ目の特徴は、贋作で価値がないものです。著名作家の作品には精巧な贋作も多く出回っています。鑑定の結果贋作と判明した品は美術的価値が認められず、市場では取引不可能です。

専門家が見れば些細な違いで真贋を見抜ける場合もあります。しかし、贋作と判断された場合、買取を断られるか引き取っても二束三文になってしまいます。

そのため、査定に持っていく前に、事前に鑑定をしましょう。

法律で売買に制限がかけられているもの

3つ目の特徴は、法律で売買に制限がかけられている物です。文化財指定品や特定の素材を含む骨董品は法律上の規制があります。

例えば、象牙製品や鳥類の剥製、一部の刀剣類は許可なく売買できません。また、国宝・重要文化財などに指定された美術品は勝手に国外へ持ち出せないなど、流通が厳しく制限されます。

このような法規制対象の骨董品は、許可のない業者では買取できず「扱えない品」となるため注意が必要です。

銀座真生堂では明治工芸品を取り扱っております

銀座真生堂では、明治時代に作られた工芸品『七宝焼』を取り扱っております。七宝焼は美しい模様や色彩が表現され、現代の技術では再現できない超絶技巧品です。

銀座真生堂は、唯一の明治期の七宝焼専門店として常時、並河靖之、濤川惣助など名工の作品を保有しています。美術館などでガラス越しにしか見ることができなかった並河靖之、濤川惣助の作品を実際にお手に取って鑑賞、ご購入出来る唯一のギャラリーです。

また、銀座真生堂では所有している作品を美術館での展覧会へ貸出すなど文化活動も行なっております。ご興味のある方は、気軽にお問い合わせください。

まとめ

本記事では、骨董品買取の注意点について解説しました。骨董品の買取を検討する際は適切な知識を持ったうえで、売却することで満足のいく買取ができるでしょう。

また、近年では贋作も増加しているため、事前に鑑定して本物か確かめてからの買取がおすすめです。骨董に価値をつけるのは、簡単ではありません。歴史的価値や文化的価値によって価格が変動します。

ご自身でできるだけ骨董品の情報を用意していただくことで査定もスムーズに行われるでしょう。

執筆者
銀座真生堂
銀座真生堂
メディア編集部
七宝焼・浮世絵をメインに古美術品から現代アートまで取り扱っております。 どんな作品でも取り扱うのではなく私の目で厳選した美しく、質の高い美術品のみを展示販売しております。 このメディアで、美術品の深みや知識を発信していきます。
記事URLをコピーしました