浮世絵の歴史を徹底解説

info@x-knock.com

浮世絵の歴史

絵画は過去や未来、空想を描くことが出来る娯楽ですが、浮世絵の主題は現世です。当時は「浮世」ではなく「憂世」と呼ばれていて、“辛く儚い、移ろいやすい世の中”という意味でした。

しかし、徳川幕府によって江戸に平和と安定が訪れると、庶民の心は次第に「憂世」から「浮世」へと変化していきます。その心情の変化は浮世絵師の創作活動にも影響を及ぼし、この時代の江戸庶民の明るい気性と、当時の社会風俗を絵画に表した浮世絵が生まれました。

浮世絵師は人々を喜ばせる為に時代の最先を進み、庶民の娯楽である遊びや芝居を取り入れました。人気歌舞伎役者や美人が描かれた作品が多いのはこの為です。また、江戸から地方へ帰る際のお土産として浮世絵を持ち帰る人々も多く、江戸から日本全国へと浮世絵が広まりました。

執筆者
銀座真生堂
銀座真生堂
メディア編集部
七宝焼・浮世絵をメインに古美術品から現代アートまで取り扱っております。 どんな作品でも取り扱うのではなく私の目で厳選した美しく、質の高い美術品のみを展示販売しております。 このメディアで、美術品の深みや知識を発信していきます。
記事URLをコピーしました