並河靖之の作品は当時いくらで販売されたのか。

現在、並河靖之の作品は安くても100万円以上するかと思います。その中でも更に名品になると数千万円というのもあります。余程状態が悪ければ中には100万円切るものもあるかもしれません。。

では当時、並河靖之の作品はいくらで販売されていたのか疑問に思います。

明治時代に生きた英国人写真家、H.G.ポンティングの【英国人写真家の見た明治日本】という書籍がございます。

そこには当時、並河靖之本人に取材した時のことを書いています。

そこにはこういう文がありました。

「テーブルに並べられた作品は5ポンドから50ポンドの品物」 これは貴重な情報です。

当時並河靖之は550ポンドの作品を販売していたことが判明致しました。

では当時の550ポンドというのが一体いくらなのかが問題となってきます。

当時の金額を現在の金額に直すのは非常に難しいことですが分かる範囲で比較してみたいと思います。

当時、学校の先生の初任給が約10円。

大工さんなど職人さんの給料が約20円でした。

現在の感覚に換算すると学校の先生の初任給は約20万円、職人さんの給料は約40万円といったところでしょうか。

ということは当時と現在の感覚でいうと

1円=20,000円ということになります。

ポンドの為替は現在1ポンド=約135(20206)

現在の為替レートから考えると5ポンドは675円ということになります。

675円に現在の貨幣価値の1円=20,000円を掛けますと13,500,000万円ということになります。

当時のレートが仮に1ポンド=50円だとしても500万円です。

この計算でいうと並河の作品で安いもので当時500万円〜ということになります。

先程も言いましたが昔の貨幣価値を今の貨幣価値に直すのは非常に難しいことです。

この金額が合っているのかは分かりませんが他にも面白い資料があります。

その資料には「高さ10cmほどの小さなものですら、そのころロンドンで働くセクレタリー(事務職)の給与1年分に匹敵したとされる。日本人には手の届く価格でなかった。」と書かれていました。

ということはやはり当時の5ポンド=現在の500万円という説は合っているような気が致します。

並河の作品は国内にほとんど残っていません。

当時輸出用に製作されたのは間違いありませんが当時の日本は貧しく、現代の日本人のように買える人は当時ほとんどいなかったかと思います。

その為、日本には残っていないのだと私は考えます。

あくまでこの記事は私の感覚ですので参考程度に読んでいただけましたら幸いです。

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