七宝(七宝焼)の価値を守るための最適な保管場所と手入れ方法とは?
七宝は美しい色彩や輝きで魅了する伝統工芸品ですが、保管方法を誤ると価値が落ちてしまうことがあります。そのため、適切な保管場所と日々の手入れ方法を知っておくことが重要です。
「なるべく七宝の価値を落としたくない…」
「どんな状況下が一番、保管に適しているか知りたい…」
「七宝の手入れの方法を教えてほしい…」
この記事では、間違った七宝の保管方法がもたらす問題や最適な保管場所、日々の手入れ方法について解説します。また、どのような点に注意すれば、七宝を長期間美しく保つことができるかについても詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、七宝の美しさを長く楽しむために必要な知識を身につけることができます。そして、価値ある七宝を所有している方や骨董品を扱う業者にとっても、重要なポイントが解説されておりますので、ぜひ読んで下さい。
それでは参ります。
七宝(七宝焼)の保管方法を間違えるとどうなるのか
希少性の高い七宝を保有しているときは、保管方法を絶対に間違ってはいけません。
七宝の保管方法を間違えると以下のようなことが起きてしまいます。
査定・鑑定の際に価値が落ちる
作品の状態が悪いと買取(売却)する際の価格が下がってしまいます。
七宝が新品のような鮮やかな色彩や状態を保っていないため、価値が落ちることがあります。
これは、七宝の美しさや歴史的価値が失われるとともに、その品質が低下してしまうためです。
衝撃に弱くなる
正しい管理をしていないと物理的な刺激に対して破損する場合があります。
基本的には、七宝は絵画などのデリケートな作品に比べたら、保管方法を選びません。
ただ、高さのある保管場所にしてしまうと、地震などの揺れによって落ちて壊れる心配がありますので気をつけていただきたいです。
七宝(七宝焼)の最適な保管場所・環境
七宝にとって最適な保管環境は存在します。
特に、希少性の高い七宝作品を保有している方は下記の環境を整えていないと作品の価値が落ちてしまったり、作品の美しさを損ねてしまう可能性があります。
今からお話する保管方法を十分に守って、最高の状態で大切な七宝を保管して下さい。
七宝(七宝焼)を並べても十分なスペースを作る
ガラスケースに展示するなど骨董品、美術品を保管するには最適な環境が必要です。
どのスペースが最適かは、保管する骨董品の大きさや量、スタイルや雰囲気などによって異なりますので、ご自身で判断してスペースを確保してください。
安全面の確保をする
七宝を展示する際は、安定した台座や棚に展示することで、転倒や落下による破損リスクを軽減します。また、台座や棚には滑り止めのシートを敷くことで、さらに安定性を向上させることができます。
地震が発生した際に七宝が倒れるリスクを軽減するため地震、ショーケースや棚に落下防止の金具を取り付けましょう。
七宝(七宝焼)の日々の手入れする方法
七宝の日々の手入れは、適切な方法で行うことで美しさを長く、長く楽しむことができます。 以下の手順で手入れを行ってください。
ほこりの除去
滑らかで柔らかい布を使って七宝の表面のほこりを拭き取ります。硬いブラシやスポンジは、七宝の表面に傷をつける可能性があるため避けましょう。
汚れの拭き取り
表面に汚れが付着している場合は、柔らかい布で優しく拭き取ります。汚れが落ちにくい場合は無理に擦らないで下さい。
乾拭き
水を使って拭き取った場合、必ず乾いた柔らかい布で七宝の表面の水分をよく拭き取って下さい。金属部分に水分が残ると、錆や劣化の原因となります。
定期的なチェック
七宝の状態を定期的に確認し、破損がないかチェックしてください。
これらの手入れ方法に従って七宝を日々ケアすることで、美しさと価値を持続し、長く楽しむことができます。
ただし、七宝はデリケートな美術品であるため、取り扱いには注意が必要です。
まとめ
七宝は美しい色と輝きが特徴的な伝統工芸品であり、その美しさを長く保ち続けるためには、適切な保管方法と日々の手入れが必要です。
保管方法を誤ると、色褪せや黄ばみ、そして査定・鑑定の際に価値が落ちる可能性があります。
適切な保管場所は、七宝を並べるスペースが十分ある部屋で、温度管理ができ、直射日光を避けられ、安全面も確保されていることが望ましいです。日々の手入れは、柔らかい布で優しく拭くことが基本であり、水で洗わないように注意が必要です。
七宝を愛する方々にとって、この記事が役立つことを願っています。