並河靖之の超絶技巧を徹底解剖!七宝に対するこだわりを知ろう
並河靖之の作品は、細かな有線七宝で描かれた草花や昆虫などの繊細な美しさに定評があります。幻想的な美しさは一目で理解出来ますが、七宝の技法はどのような部分が優れているのか、ご存知でしょうか。
並河靖之の作品の素晴らしさを技術面からチェックしていきます。
ポイント1:繊細な表現
並河作品で特筆すべき点は繊細さ。筆使いはもちろん、色の表現も注目したいポイントです。
例えば並河靖之の代名詞でもある漆黒の地に、鮮やかな藤の花を描いた「藤図花瓶」を見てみましょう。細かな藤の花の一つ一つを有線七宝で描いており、まるで本物の藤が花瓶の口から枝垂れているようです。また、この作品は17.1cmとそれほど大きくはありません。それにも関わらず細やかな模様を表現する技術は、まさに超絶技巧と言わずにはいられません。
ポイント2:複雑な色使い

並河靖之の技法の特徴として、複雑な色使いが挙げられます。
並河靖之は色の表現に強いこだわりを持っていました。作品の模様部分には、目を凝らさないと見えないほどの絶妙なグラデーションが施されています。少しずつ釉薬を塗り、何度も焼成を重ねないと出せない色合いです。
地の色に好んで使った漆黒の透明釉薬は「並河の黒」と呼ばれ、並河靖之自身が開発したものです。扱いも難しかったことから、他の作家が使うことは出来なかったと言われています。
ポイント3:有線七宝へのこだわり
七宝の技術・技法が進化するにつれ、他の七宝作家は透胎七宝(プリカジュール)や省胎七宝など、新しい技法にも関心を示すようになります。しかし、並河靖之は最後まで有線七宝のみで七宝を作り続け、表現を極めることにこだわり続けました。
晩年は最盛期のような細かな模様を施すことは少なくなったものの、墨で描いたような線の表現、水墨画のような意匠の作品も見られるようになります。
自分の表現と美を追究した七宝家・並河靖之

日本を代表する七宝家であり、天才と称された並河靖之。同じ技法を使い続けながら引退するまで新しい試みを止めない、芸術家としての想いを伺うことが出来ます。その超絶技巧の秘密は、ただひたすらに自分の表現と美を追求する七宝に対してのストイックな姿勢にあるのかもしれません。
銀座 真生堂では、並河靖之、濤川惣助、林小伝治など、明治期の名工が手がけた作品を展示・販売しております。良質な花瓶や皿などを豊富に取り揃えており、お好みの作品をお探し頂けます。並河靖之の作品を手に入れたいとお考えなら、海外から七宝の仕入れを行う銀座 真生堂をご利用下さい。
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